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「かかりつけ医」という考え方

かかりつけ歯科医の役割

「かかりつけ歯科医」とは、安全に、そして安心して治療が受けられることはもちろん、幅広い知識や見識を持ち、気軽に相談をしやすい「歯医者さん」のことです。
役割はそれだけではありません。
開業している地域に住まう方々の、生涯にわたる口腔内の機能を維持や向上を目指して地域一丸となって行う医療体制の一翼を担う、その責任を果たすことができる歯科医師であることも重要です。
行政や関係団体などとともに、歯科検診等の地域の保健活動に参画し、口腔内の保険向上にかかわる啓蒙を行うことや、通院が困難な患者に対し、切れ目のない療養を実現させるための、在宅歯科医療の提供なども、「かかりつけ歯科医」に課された大きな役割でもあるのです。

地域に住まう方々のために

もう少し具体的に「かかりつけ歯科医」の担う役割についてみてみましょう。
患者として、直接的に目にするのは、虫歯や歯周病などの口腔内の病気の重症化を予防するための初期治療や継続的な衛生管理という役割です。
歯科医院内での診療だけでなく、地域で行う歯科検診や学校での定期検診などを担うこともあります。
また、高齢者をはじめとした通院できない自宅療養中の方々への在宅診療の提供、口腔機能の管理、そして症状によっては、他医療機関と連携したチーム医療や退院時のカンファレスへの参画などもあります。
そして、歯科診療は、個人と直接対話することがあるので、認知症や児童虐待の早期の発見や関連する機関との連携なども期待されているのです
そのため、介護施設、福祉事務所や児童相談所などとの連携も「かかりつけ歯科医」の重要な役割といえるでしょう。


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