かかりつけ歯科医を決める時のポイント

かかりつけ歯医者さんの決めては?

「かかりつけ医」という考え方

口の中を虫歯や歯周病のない健康な状態に保っていくことは、身体の健康を保つとともに、おいしく食べ、気兼ねなく話し、笑うということを通じて、QOL(Quality of Life)を向上させることにつながります。 「かかりつけ歯科医」がいることは健康寿命を延ばすために効果的であるといわれています。

かかりつけの歯科医を持つということ

もちろん、行きつけで信頼できる歯科医も「かかりつけ医」に該当します。 口腔内の状況は身体の健康と密接な関係を持っていますので、口腔内のケアを定期的に行うことはとても大切です。 「かかりつけ医」を1つに限る必要はありません。 では「かかりつけ歯科医」を持つことのメリットを見ていきましょう。

かかりつけ歯科医の見つけ方

子供のころからずっと同じ土地で育っている場合、子供のころから継続してみてもらっている近所の歯医者さんがいらっしゃることでしょう。 しかし、故郷を後にして、新しい土地で生活している場合はそうはいきません。 そんな時に、「かかりつけ歯科医」を探すにはどうしたら良いのでしょうか。

かかりつけ歯科医の担う役割

「かかりつけ医」には、いつも通っていて、自分の体のことを理解していてくれるお医者さん、というイメージがあると思います。
昨今では、そうしたイメージに加えて厚生労働省や日本医師会で定義が行われました。
具体的には、健康に関することを相談できるのはもちろん、必要な時には他の専門医、医療機関を紹介できるネットワークがあること。
そして、地域医療、福祉、保険を担う総合的な能力を持っている事、が条件となります。
つまり、地域に密着していて、子供から大人までの健康を見守ってくれるお医者さんのことを指しています。
身近なお医者さんで初診を受け、重症であったり専門的な診療が必要な場合は、大きな病院や専門の病院で見てもらうように案内することができるお医者さんが「かかりつけ医」であるわけです。
日本では2018年に診療報酬改定の際に盛り込まれた、まだまだ浸透していない制度ですが、海外ではかなり具体的に運用されています。
イギリスでは全ての国民に、あらかじめ「かかりつけ医」を登録させ、原則無料で受診ができます。
フランスでは「かかりつけ医」を受診しない場合は診療費用が増加することになっています。
ドイツでは、保険診療は家庭診療を専門医診療に区分されていて、国民の9割がかかりつけの家庭医を持っているそうです。
日本ではこれらの国の様な明確なルールはありません。
しかし、高齢社会に突入している日本では、地域医療の円滑な運営や、ケアシステムの構築は急務となっています。
「かかりつけ医」と専門医との連携情報の共有は、医師と患者の信頼関係を深め、QOL(Quality of Life)の充実にもつながるということなのです。